アラフォーの俳優で活躍がめざましいと言えば一番に名前があがるのは高橋一生。
先日のベネツィア国際映画祭で銀獅子賞(監督賞)を取った「スパイの妻」に準主役で出演してます。

芸歴は30年、
出演した作品は150本以上です。

テレビドラマ、映画、アニメの吹き替え、舞台など
オーディションを受けて落ちたことがほとんどないという、生まれ持った才能の持ち主。

それだけ多くの作品に出ているので、
「あ~、あの時のあの人が高橋一生なのね」

と気づくかたもいらっしゃるかもしれません。

そのなかの一つに、
かの有名な水谷豊主演の「相棒」シリーズがあります。

ここでは高橋一生が出演した「相棒」を詳しくご紹介していきます。




高橋一生 「相棒」season4の4話、5話に出演

最初の出演は2005年11月に放映された「相棒」season4の4話「密やかな連続殺人」5話の「悪魔の囁き」の2週連続です。

犯罪心理学者の助手として犯罪者とかかわっているうちに、
ある一人の犯罪者の影響を受けて自分が連続殺人を犯してしまう、
というなんとも辛い話です。

狂った人間を演じる時にはその端正な顔立ちが跡形もなく豹変し、
犯人だとばれたときは血の気が引く程の不気味さです。

真面目そうな青年が切羽詰まった状態の顔はこんな風なのかなと思わせる表情は、
一見、無表情に見えますが、
その無表情こそが鬼気迫る内面を感じさせます。

2005年の作品なので一生さんが25歳の時のものです。

今ではその演技の深さは多くの人に知られていますが、
この頃からもうすでに微妙な心情の表し方は長けていたんですね。
共演者で大先輩でもある小日向文世さんにも引けを取っていません。

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高橋一生「相棒」season5の5話「悪魔への復讐殺人」で3回目の出演

3回目は前回のseason4の4話、5話から一年後、
2006年11月にseason5の5話に出演しました。

「相棒」で前編・後編と2回続くのは見たことがありますが、
続きもので3回目があるのは異例のことです。

犯罪は犯したものの心神喪失で責任能力なしとの診断で不起訴になり強制入院、
病院で治療をしている、という設定で物語が始まります。

この時の一生さんは弱々しい影のある青年を演じています。

歩く時のちょっと猫背気味の後ろ姿、口角の微妙な上げ方、首を曲げる角度、
目の動きや形はその役柄の心情がセリフが無くても伝わります。

誰もが物語の中に引き込まれる優れた演技は私たちを楽しませてくれます。




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