オファーされた役をすべて自分の物にしてしまう高橋一生さん。
優れた役者にはそんな表現が使われることがありますが、
彼はまさにそう言われるにふさわしい俳優さんです。

数々のドラマ、映画、舞台に出演されている高橋一生さんのドラマを見ていると、
もうその人にしか見えない素晴らしい演技に魅了されます。
今回の作品もそれまでの素晴らしい演技のさらに上を行く、
新鮮で斬新なお芝居でぐいぐい引き込まれていきます。

「僕らは奇跡でできている」の主人公である一輝はちょっとマイペースだけれど、
彼を取り囲む優しい人たちのおかげで生きる場所、生きる意味を獲得していきます。
そして彼に接するたくさんの人が勇気や希望をもらう物語です。

あまりのマイペースさに周りの人に切れられてしまうこともありますが、
かれの素直でストレートな接し方で少しづつ関係を深めていきます。

そんな役柄を見事に表現していてほっこりしたり涙したりさせられます。

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高橋一生「僕らは奇跡でできている」 優しいメッセージ

育ての親であるおじいちゃんとのやり取りには、
一輝の生き方に大きな影響を与えたことがうかがえます。

あたたかいメッセージがいろいろな場面でシチュエーションを変え言葉を変えて、
わかりやすく伝えられています。

例えば、一輝が小学生の時、クラスメイトと同じようにできなくて先生に注意されても、
おじいちゃんは一輝を決して否定しない、
他の人と同じようにしなければならないとは決して言わない。

また、授業中、ハエが気になって立って歩いてしまい先生に叱られたことを話したら、
「ハエには足が何本あった?」
「6本」
と答えるとそれはすごい発見だ、と頭をなでる。

他におじいちゃんが仕事で創作した器を割ってしまった時、どうやったら割れた器が輝くと思う?
と一輝に考えさせる。

さらに社会人になった一輝が歯を抜いて不自由をしていることを話したら「歯の有り難みが分かっただろう」と諭す。

さらにさらに、森で出会った昆虫やドングリを好奇心旺盛に遊んでいる一輝が、
その時の気持ちを楽しい、嬉しいと言うとそれは一輝の光なんだよと教える。

そんな風に育ってきた一輝も悩んだり落ち込んだりして成長してきました。

一輝の生き方は通っている歯医者さんやそこでお友達になった小学生の虹一君、
講師をしている大学の学生たちにも大きな影響を与えます。



高橋一生「僕らは奇跡でできている」生きている自分を肯定してくれる

頑張らなくてもいい、「君は君のままそこにいていい」と言ってくれるドラマです。

成長していくとき周りの人とのかかわりの中でいいことや嫌なことがあるけれど、
その中で自分の生き方を探していく姿は見ている自分と重なったり、
感動したりできる作品です。

さらに、全話を通じての一生さんの極上の演技から醸し出される雰囲気はエンターテインメント作品としても、
存分に楽しめます。