夏の大三角形、北斗七星、北極星は夜空のどこにみえているのか知ってますか?
「北」がつくからたぶん北の方だろう、
また「夏」がつくから夏に見えるんだろう
と漠然と思っているあなたに
それぞれの位置とみえる時期についてわかりやすく説明したいと思います。
ここでは三つの星がどんな風にみえて
どんな面白いことが天体でおきているのかを書いていきます。
夏の大三角形は北極星から遠い位置にある
北の空の星は北極星を中心として東から西へと動きます。
北極星に近い星は一年中見えますが夏の大三角形のように北極星から少し離れた位置にある星は季節によって見えたり見えなかったりします。
北極星に近い星でよく知られていて4年生で習うのは北斗七星、カイオペヤ座ですね。
これらの二つの星は北極星に近い位置にあるので一年中見る事が出来ます。
上の図は北の空に向かって夜空を見上げた時に見えるそれぞれの位置です。
つまり、北極星からの距離が近ければ近いほど一年中見る事ができ
遠くなるに従ってある季節にしか見えなくなってくるのです。
夏の大三角形はなぜ冬にはみえないのか
夏の大三角形は7月の初旬から良く見えるようになり9月くらいまでが見頃ですが
冬にはまったく見えなくなってしまいます。
天体のどこかに隠れてしまったのでしょうか。
星座早見盤を使って見るとその答えがわかります。
下の写真が星座早見盤です。
星座早見盤を拡大して2月10日の夏の大三角形が見える時間に合わせてみました。
えっ!夏の大三角形あるんじゃない?
と思われるでしょうがよーくごらんになってみてください、
実はこの時はお昼の12時なんです。
つまり冬の間は夏の大三角形はお昼間に空に出ているのでみえない、
ということになるんですネ。
天体のどこかに隠れてしまったのではなく
星が太陽の光に照らされて見えなくなっているのです。
な~るほどそれで謎が解けましたね。
ちなみに8月5日は21時に夏の大三角形がみえますよ。
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北極星と北斗七星は星座ではありません
北の空の星は北極星を中心に東から西へと動いて一日で一周します。
その北極星は実はこぐま座という星座のなかの一つの星をそう呼んでます。
一年中、殆ど動かないので他の星座をみつけたり
夜空を見ていて方角がわからない時などにはとても役立つ星です。
北斗七星は七つの星がひしゃくの形をしていますが
おおくま座という星座の一部です。
おおくまの背中の部分から尾にかけて七つ並んでいます。
ひしゃくの水をくむところ二つの星の長さを5倍した先に北極星があるので
北極星が見つからない時にはこのことを参考にしてくださいね。
もう一つ北の空に輝いていて北極星をはさんで北斗七星と向かい合ってる「W」の形をしたカシオペヤ座も北極星を見つけるのに便利です。
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星座早見盤はとても便利な道具です
何月何日の何時の空にはどんな星がみえてその反対に見えないのかが
一目でわかるようになっているのが星座早見盤です。
最初はとっつきにく感じがしますが
ちょっといじってみるとすぐに要領がつかめまてどんどん使えるようになります。
そうなると星空観察に欠かせなくなってきます。
この便利な道具をおおいに活用して星空をもっと楽しんでいただけたら
と思います。
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