高橋一生 テレビドラマ

高橋一生「岸辺露伴は動かない」第三夜「D.N.A」

投稿日:2021年1月18日 更新日:

2020年の年末に三夜連続で放映された「岸辺露伴は動かない」の第三夜「D.N.A」では、
一生さんの微妙な表情筋の動きと随所に出てくるスマートなポーズに注目です。

行きがかり上、奇妙な女の子に出会います。
その子が気になってついていきます。

母親に抱っこされ頭からすっぽりショールをかぶせられているその子の隣にすわり、
前から後ろからじろじろ見る顔は、
左耳のペン先ピアスをゆらゆら揺らしながら好奇心むき出しです。

見開いた目の3分の2が黒目でギザギザヘアバンドで少ししか見えない眉毛を上にあげ、
「なんか訳ありだよねぇ」と言いたげに食い入るように凝視している顔は、
端正な顔立ちの一生さんではなく、
好奇心でしか動かないまさに漫画家の岸辺露伴です。

その場所の椅子に右足を上にして組んで座っているいるポーズは、
その足の角度、手の位置、肩の傾斜、首からつながっている顔の置き方すべてが完璧で、
漫画の一コマがそこに抜け出てきたようです。

高橋一生「岸辺露伴は動かない」でお芝居の真価を発揮

人見知りのその子が、二度も同じ通りすがりの人の服をつかみ、倒してしまいました。
なぜ何だろうと不思議に思っていると、
その通りすがりの人と女の子の父親は同じ交通事故あっており、
父親はなくなり臓器提供をしていたことがわかりました。

臓器提供を受けたのがその人だとしたら、
その子は父親の何かをその人に感じていたのかもしれない。

そのことを側で聞いていた露伴は
「へぇー」と遠くを見ながら、
口はえの字に開き、見開いた黒目は斜め上を見つめ
右手の親指と人差し指で軽くあごを触っています。

次第に輝きをます目は「そういう奇跡もあるかもしれない」
と言いたげで満足そうにほくそ笑んでいました。

一生さんがアップになる一つ一つのシーンが、
その頭から顔、首にかけての形、視線の置き場、口の開け具合、白シャツの襟もとから伸び出ている首の角度、
と兎に角スマートで洗練された繊細かつ大胆な心情表現は右に並ぶ人を見たことがありません。

居なくなってしまった女の子を探すときの急いで見つけないと、という思いが伝わる走り方、
車に引かれそうになった時、横から飛び出してきて抱きかかえる体の動き、
どれ一つとっても物語の流れを興味深いところへと誘います。

生まれ持った才能と努力、積み重ねてこられた感性とで培われたものだと思います。
全てのシーンが絵になる一生さんのお芝居です。

さらに詳しく知りたい露伴は、
ちょうど母親と女の子と通りすがりの人の三人が同時に居合わせた時に、
ヘブンズ・ドアを使い本にしました。

三冊とも飛び出す絵本のように立体的な形になり、
並べると三人が手をつないでいるようになりました。

「なるほど、こういう事もあるのかぁ」
その、三冊の本を前にして納得したように腕を組み遠くを見つめている後ろ姿は、
顔が見えないのに好奇心が満たされたことが伝わります。

三夜連続の放映で漫画の原作を知らなくてもその世界を充分楽しむことが出来ました。
変幻自在の一生さんはこれからどんな世界を作ってくれるのか目が離せませんね。

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