高橋一生さんの30年以上の芸歴の中で150以上の作品に出演されているそうですが、
その中でも当たり役と言っても過言ではない作品です。

原作は漫画ですが「高橋一生が創った岸辺露伴の世界」と錯覚するくらい独特の世界観を醸し出しています。

風変わりなこだわりや言動、行動が人気の岸辺露伴を演じるにあたって、
セリフの一つ一つ、露伴の独特なポーズ一つ一つを緻密に分析し、
原作ファンをもうならせるほどにその奇妙さ不気味さを見事に表現しています。

一生さんは高校生のころ、この漫画を読み岸辺露伴が登場したその時から大ファンになったそうです。
漫画を読み、その中から「他の人と同じでなくていいんだ」と感銘を受け、
自分の生き方を肯定されたように感じたと話されていました。

この作品の監督は、奇妙で常識を突き抜けた型破りの岸辺露伴を読んでいて、
これは高橋一生さんそのものだとひらめき、彼を起用したそうです。

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岸辺露伴 リアリティの追求と好奇心

リアリティを追い求めるあまり、
蜘蛛が死ぬときはどんな風に苦しむのかちょっと舐めてみようかとか、
漫画のなかに泥棒が一コマ出てくるので、夜中自宅のカギをわざと開けておいて、
忍び込んできた泥棒を捕まえて漫画の資料にしてしまう、
はたまた漫画のために自宅を売り払ってまで山を買う。

漫画で蜘蛛の味がわかるわけでもなく、
漫画のなかにたった一コマしかでてこない泥棒がなぜそうなってしまったのか、
背景を知りたくて本物の泥棒を捕まえる。
漫画のために現地に取材に行けばすむことなのに山ごと買ってしまう。

出来上がった漫画には表層的な部分しか書かれていませんが、
蜘蛛の味、泥棒の生い立ち、山にある伝説などを踏まえて描く作品にはリアリティがでている。

その信念は絶対に揺るぎません。

 

高橋一生 岸辺露伴の特殊能力 「ヘブンズドア」 実写版

露伴にはドラマの中ではギフトと呼んでいる天から与えられた「ヘブンズドア」という特殊能力を持っています。
「ヘブンズドア」は人を本にしてその人の人生を読み解き、さらに露伴が書き込んだ言葉には絶対に逆らえないという能力。
一歩間違えればとんでもないことになってしまうその能力を、
漫画を描くためと絶体絶命の危機から脱する時にだけ使います。

そんな露伴は首を突っ込まなくてもいいのについつい深入りしてしまい、
奇妙な事件に巻き込まれていきます。

1回目は2020年の年末に3夜連続で放送され原作ファンにも大好評でした。
2回目は2021年の年末に3夜連続で放送され1回目よりパワーアップし、
より不気味さが増しダークな雰囲気が強く感じられました。

2022年の年末も第3弾の放送の決定が発表されました。

原作ファンや高橋一生さんファンならずとも漫画から飛び出してきた岸辺露伴が、
抑えられない好奇心で次はどんな奇妙なことに巻き込まれていくのか期待値は高まるばかりです。